運転免許証等更新連絡書

免許更新のお知らせが届いて、そういえばマイナ免許証って聞いたことあるけど、実際どうなんだろうと気になりました。

周りに聞いてみても、詳しく知っている人はあまりいません。

お知らせを読むと、これまでと違って、運転免許証の持ち方がマイナ免許証、従来の免許証、2枚持ちから選べるようになったようです。

正直、どれを選べばいいのかよくわからないので、実際に調べてみました。

免許証の3つの持ち方(マイナ免許証のみ、従来の免許証のみ、両方)について、メリットとデメリットや実際の保有率など、わかったことをまとめたので、同じように迷っている人の参考になれば嬉しいです。

マイナ免許証とは?

マイナ免許証は2025年3月24日から始まった制度で、マイナンバーカードに運転免許の情報を組み込んで一体化したものです

マイナ免許証はあくまで任意の選択肢で、これまで通り従来の運転免許証だけを持ち続けることもできます。

デジタル庁によると、2026年7月時点で、マイナンバーカードの保有率は84.2 %!

マイナカード1枚でさまざまなサービスが受けられるようになる市民カード化が進められる中、先陣を切ったのは、マイナ保険証。

従来の保険証の新規発行が停止されたこともあり、2026年7月時点で、マイナカード保有者のうち、マイナ保険証の登録率は91.5 %。

つまり、日本の人口の約8割弱がマイナ保健証を利用しています。

一方、マイナ免許証はどうなのか詳しく見ていきます。

免許の持ち方、4つの選択肢

  • マイナ免許証のみ
  • 従来の免許証のみ
  • 2枚持ち
  • 更新自体をやめるという選択肢も

免許の持ち方は、3種類

さらに、更新自体をやめるという選択肢も含めると4種類から選べます。

マイナ免許証のみ

マイナ免許証のみにするメリットは、

  • 更新手数料が一番安い(2,100円)
  • 優良・一般運転者はオンライン講習が選べる(手続後に適性検査等でセンターへ行く必要あり)
  • 住所変更などが市区町村の手続きだけで完結する、ワンストップサービスが使える(要事前手続き)
  • カード1枚で身分証明書と免許証を兼ねられる

でも、次のようなデメリットもあります。

  • マイナンバーカードを紛失すると、再交付までの間、運転できなくなる
  • 券面に免許の種類や有効期限が表示されないので、確認するにはアプリかマイナポータルを開く必要がある
  • レンタカーやカーシェアで、マイナ免許証に対応していない業者がある
  • 海外で運転する場合、マイナ免許証は券面に免許の情報が表示されないため、現地の警察などから無免許と判断される恐れがある

マイナンバーカードを紛失すると、再交付までの間、運転できなくなるのが最大のデメリットになりそうです

運転免許証の再発行(再交付)については、運転免許試験場や運転免許センターで手続きをする場合は当日に受け取れますが、マイナンバーカードの再発行(再交付)は、通常申請の場合で約1〜2ヶ月程度かかります

2024年12月からは特急発行の仕組みがあり、条件を満たせば最短1週間程度で再交付を受けられる場合もありますが、対象者は限定的なので、詳しくは自治体のサイトで確認が必要です。

また、海外で運転する場合、マイナ免許証の保有者も、これまで通り、国際運転免許証(正式名称:国外運転免許証)を申請する必要があります。

ただ、マイナ免許証は券面に免許の情報が表示されないため、現地の警察などから無免許と判断される恐れがあり、従来の運転免許証も携帯するよう各都道府県警察が案内しているという事情があります

従来の免許証のみ

従来の免許証のみのメリットは、

  • 券面を見るだけで、免許の種類や有効期限がひと目でわかる
  • レンタカーや勤務先への提示など、これまで通りスムーズに使える
  • 海外での運転でもこれまで通りの安心感

デメリットは、

  • 更新手数料がマイナ免許証のみより少し高い(2,850円)
  • オンライン講習は選べない
  • 住所変更などは、そのつど警察署等への届出が必要

これまで使い慣れた免許証なので、抜群の安心感

2枚持ち

マイナ免許証と従来の免許証の両方を持つメリットは、

  • マイナ免許証と従来の免許証、両方のメリットを活かせる
  • 片方を紛失しても、もう片方で運転を続けられる

デメリットは、

  • 更新手数料は3つの中で最も高い(2,950円)
  • 住所変更のワンストップサービスは使えない(マイナ免許証のみの特典)
  • 管理するカードが2枚になる

正直なところ、どちらかに決めれば、二重に費用を払わなくてすむのにと思う人も多いはず。

実際、更新手数料だけで見ると2枚持ちが一番高くなります。

それでも、デジタル庁のダッシュボードによると、2026年7月末時点のマイナ免許証保有者378万700人のうち、2枚持ちを選んだ人は272万8,773人と、約72 %を占めています。

理由として大きいのは、マイナンバーカードを紛失した場合、再交付までの間、運転そのものができなくなってしまうこと

従来の免許証も手元にあれば、その心配はありません。

レンタカーや海外での運転など、マイナ免許証だけでは対応しきれない場面がまだ多いことも要因です。

さらに、更新料が一番高いとはいえ、従来の免許証のみ(2,850円)に100円足すだけで両方持てるので、結果的に、2枚持ちを選びやすい料金設定になっています。

なので、念のための保険として、とりあえず両方作っておくという人が多いようです。

更新自体をやめるという選択肢も

いわゆるペーパードライバーや車にあまり乗らなくなった人にとっては、更新をせずに免許を失効させる、という選択肢もあります

これまでの運転歴を証明する、運転経歴証明書を申請すれば、身分証明書としても使えるので、運転をしないと決めている人は検討の余地があります。

ただ、一度失効すると、もう一度運転するには免許を取り直す必要があるので、慎重な判断が必要です。

比較表で見る、3つの選択肢の違い

運転免許証の3つの持ち方の違いを整理してみました。

運転免許証 3つの持ち方の違い

項目マイナ免許証のみ従来の免許証のみ2枚持ち
更新手数料(交付含む)2,100円2,850円2,950円
オンライン講習×
住所変更ワンストップ××
券面で情報を確認×(要アプリ)
紛失時のリスク運転不可になる従来通り再発行で対応もう片方で運転継続可
海外での運転不安が残る安心安心

*講習手数料(優良運転者500円、一般運転者800円など)は別途必要
*オンライン講習は講習区分が優良または一般運転者のみ対象

実際、マイナ免許証を持っている人はどのくらい?

マイナンバーカードの利活用[デジタル庁]
出典:マイナンバーカードの利活用 [デジタル庁]

マイナ免許証のみ、従来の免許証のみ、2枚持ち、それぞれのメリットとデメリットがわかったところで、実際に選ばれているのはどれなのか気になるところです。

警察庁が公表した運転免許統計(令和7年版)によると、2025年における運転免許保有者数は8,151万369人。

デジタル庁のダッシュボードと合わせて見ると、免許保有者全体のうち、2026年7月時点でマイナ免許証に切り替えた人(378万700人)自体は約4.6 %にとどまっています。

今後、運転免許の更新時にマイナ免許証の保有者が増えていくことは予想できるとはいえ、圧倒的多数はまだ従来の免許証を持ち続けていることがわかります

その中で、マイナ免許証を取り入れた人の約7割が2枚持ちを選んでいる、のは興味深いです。

つまり、マイナ免許証のみを選択した人は免許保有者全体の約1 %程度と極少数派。

現状では、新しいマイナ免許証のみにスパッと切り替える人よりも、無難な従来の免許証のみ、次に2枚持ちを選ぶ人が多いようです

こんな人にはこれがおすすめ

結局、自分はどれを選んだらいいのか迷っている人のために、具体的な条件を挙げて整理してみました。

  • 普段からマイナンバーカードを携帯していて、手続きの手間を減らしたい人→マイナ免許証のみ
  • 海外での運転やレンタカーの利用機会があり、券面でさっと確認したい人→従来の免許証のみ
  • 費用が少し高くても、紛失時の安心感を優先したい人→2枚持ち
  • 車にほとんど乗らなくなった人→更新をやめて運転経歴証明書へ切り替えるのも一案

マイナ免許証のメリットはあるけど、まだまだ少数派

マイナ免許証、従来の免許証、2枚持ち、そして更新をやめるという選択肢まで、調べてみるとどれも一長一短あることがわかりました

個人的には、一足先に運用がスタートしたマイナ保険証はすんなりと受け入れられ、従来の紙の保険証よりも利便性が向上したと感じています。

なので、私自身は、特にデメリットがないようなら、マイナ免許証に切り替えてもいいかなと思いながら調べ始めたのですが、結果として、今回は従来の免許証にする予定です。

紛失時の安心感を考えると、多少手数料が高くても、今まで通りの方が便利だと感じたから。

とはいえ、マイナ免許証はまだ運用がスタートしたばかりで、マイナ保険証のように普及するかどうかは未知数

今はデメリットになる海外での認知やレンタカーなどでの不安要素も、今後運用が進むにつれて、改善される可能性があります。

問題点が改善されれば、利便性が向上し、保有者も増えるはず。

数年後にまた免許更新をする時には、状況が大きく変わっているかもしれません

この記事が、免許更新のタイミングでどれを選ぶか迷っている人の判断材料になり、自分のライフスタイルに合った持ち方を選ぶきっかけになれば嬉しいです。


出典: マイナンバーカードの普及と利活用に関するダッシュボード [デジタル庁]
    運転免許統計 令和7年版 [警視庁]