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旧NISA(ニーサ)の非課税期間の確認と新NISAへの引っ越しはお早めに!

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2024年1月から新NISA(ニーサ)が始まりました。

NISAは個人で少額から投資をする人のために誕生した『少額投資非課税制度』です。

新NISAは投資枠の拡大や非課税保有期間が無期限になるなど、2023年までのNISAと比べて、大幅にパワーアップしています。

一方、2023年までの旧NISA口座には非課税期間が設けられているため、旧NISA口座で保有している金融商品と非課税期間満了期限を確認して、適切な対応が必要です。

NISAについて、新NISAの特徴と利用方法、旧NISAの非課税保有期間満了後はどうなるのか、非課税保有期間中にとれる3つの選択肢などをまとめました。

NISA(ニーサ)は少額投資非課税制度

NISAとは?

NISA(ニーサ)は個人で少額から投資をする人のために誕生した『少額投資非課税制度』です

イギリスのISA (Individual Savings Account) がモデルになっています。

日本の制度には、ISA に Nippon をつけて、Nippon Individual Savings Account と名付けられ、イニシャルをとって NISA(ニーサ)という愛称で親しまれています。

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をすると、売却して得た利益や受け取った配当金、分配金に対して20.315 %の税金がかかります。

一方で、NISA口座で投資すると、得られる利益は非課税になります

なお、NISA口座で投資できる上限金額が定められています。

NISA は2014年1月に誕生。

2016年4月にはジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)、2018年1月にはつみたてNISAがスタート。

そして、2024年1月から新制度がスタートしました。

新NISAとは?

2024年1月、NISAは投資枠の拡大や非課税保有期間が無期限になるなど、大幅にパワーアップして生まれ変わりました

そのため、2023年までの制度は旧NISA、2024年からの新制度は新NISAと区別して呼ばれています

これからNISAを始める人はもちろん、旧NISAの利用者も新NISAの特徴をおさえておきたいものです。

特に、2023年までの旧NISAの利用者は新NISAで何が変わったのか、違いをしっかり把握しておきましよう。

新NISAの特徴

  • 非課税保有期間が無期限
  • 制度の恒久化
  • つみたて投資枠と成長投資枠が併用できる
  • 年間投資枠の拡大
  • 非課税保有限度額の新設
  • 課税保有限度額の再利用が可能

非課税保有期間が無期限

これまで、非課税保有期間はつみたてNISAでは20年間、一般NISAでは5年間でしたが、2024年からのNISAでは無期限となりました

非課税保有期間を気にすることなく、長期投資を行いやすい環境が整いました。

制度の恒久化

2024年1月からNISA制度は恒久化されました

口座開設期間に期限がないため、始めたい時にいつでも始められます。

そして、より長期的な視点で資産形成に取り組めるようになりました。

つみたて投資枠と成長投資枠が併用できる

新NISAでは、つみたてNISAがつみたて投資枠に、一般NISAが成長投資枠に引き継がれ、併用が可能になりました

2023年までのNISAでは、つみたてNISAか一般NISAかどちらかしか選べなかったので、積立投資と個別銘柄の両方に投資できるようになり、活用の幅が広がりました。

年間投資枠の拡大

新NISAでは、つみたて投資枠がつみたてNISAの3倍の年間120万円、成長投資枠が一般NISAの2倍の年間240万円に拡大されました

併用により、最大で年間360万円に!

非課税保有限度額の新設

新NISAでは、生涯を通じての非課税保有限度額が新たに設けられ、上限は1,800万円です

そのうち、成長投資枠の上限は1,200万円

また、旧NISAでの保有額は、新NISAの非課税保有限度額の1,800万円とは別枠で管理されます。

非課税保有限度額の再利用が可能

新NISAでは、金融商品を売却した場合、翌年以降売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ非課税投資枠が復活し、再利用が可能になりました

旧NISAでは、売却しても非課税投資枠は復活しなかったので、使い勝手が向上しました。

NISAを利用するには?

  • 日本国内に在住、18歳以上が対象
  • 1人につき1口座のみ

NISAを利用するには、まず銀行や証券会社などにNISA口座を開設します

1人につき1口座しか開設できないので、どの金融機関にするか決めてから申請しましょう。

ちなみに、2023年のNISA口座新規開設者数NO.1のネット証券はSBI証券です。

国内株式の売買手数料が0円なので、NISA口座の成長投資枠での投資にも有利です。

なお、金融機関は年単位で変更可能

金融機関に口座開設を申請して、NISA口座の開設が完了したら、NISA口座で取引ができます。

旧NISA口座を開設していれば、新NISA口座も利用できます。

旧NISAの非課税保有期間の確認と対応

旧NISAの非課税保有期間

新NISAでは非課税保有期間が無期限になりましたが、2023年までの旧NISAでは期間が設けられています。

非課税保有期間は一般NISAで5年、つみたてNISAで20年

非課税期間満了を迎えると自動で課税口座(特定口座または一般口座)へ払い出しされるので、予め旧NISA口座の非課税期間満了期限を確認しておきましょう。

一般NISAの非課税保有期間

購入年非課税期間満了
2020年2024年
2021年2025年
2022年2026年
2023年2027年

例えば、2020年に一般NISAで金融商品を購入した場合は、非課税期間は2024年まで。

受渡日が非課税期間内(非課税期間満了となる2024年12月最終営業日まで)となる取引が対象です

2024年の取引スケジュールでは、国内株式の場合、約定日は12月26日、最終受渡日は12月30日になります。

期限を過ぎると課税対象となるので要注意!

ギリギリになって慌てなくてもいいよう早めに確認しておきましょう。

来年以降に非課税期間満了を迎える場合は、12月まで待たずに余裕を持って対応しておくと安心です。

一方、つみたてNISAは2018年にスタートして、非課税期間は最大20年間なので、まだ時間的な余裕があります。

旧NISAの非課税保有期間中の3つの選択肢

  • 売却して新NISAで再度購入
  • 売却して現金化
  • 継続保有

旧NISAの非課税保有期間中にとれる選択肢は3つ。

なお、旧NISAの非課税期間終了後、新NISAに移管(ロールオーバー)することはできません。

非課税期間が満了すると、否応なしに自動的に課税口座へ移管されます

なので、事前に旧NISA口座の非課税期間を確認して、自分の意思で対応を選択したいものです。

売却して新NISAで再度購入

新NISAの年間投資枠が余っていれば、旧NISA分を非課税期間中にいったん売却して、新NISAで再度購入します

つまり、旧NISA口座から新NISA口座への引っ越し。

売却益は非課税になり、非課税期間が無期限になります。

ただ、株式の取引の場合、売却すると受渡は約定した当日(約定日)ではなく、2営業日後(受渡日)になります。

余剰資金が十分あれば、旧NISA分の売却と新NISA分の買付を同じタイミングで行えますが、売却した資金で再購入する場合は、約定日から受渡日までの間の株価の変動により、新NISA口座で再購入する価格が旧NISA口座分の売却価格より高くなるリスクがあります。

また、一度売却して再度購入しても、継続保有条件には当てはまらないため、株主優待を目的に保有している場合、特に長期保有優遇制度がある銘柄は、要注意です。

売却して現金化

新NISAで年間投資枠が埋まっていたり、今後保有する予定がなければ、非課税期間中に売却します。

売却益を現金化して、有効活用する選択です

継続保有

非課税期間中に売却はせず、あえて課税口座へ自動払い出しを選択することもできます。

新NISAで年間投資枠が埋まっていたり、株主優待目的で長期保有優遇制度を優先したりするなど、継続保有する場合の選択枝です。

特に手続きをしなくても、放置しておけば、自動で課税口座に移管されます

移管後の売却益や配当金、分配金等は課税対象となります。

また、課税口座へ移管すると、当初の価格ではなく、非課税期間満了時の年末時点の時価が基準になり、評価損益が計算されます。

年末時点の時価によっては、当初買付時からは下がっていたとしても売却時に課税される場合があります。

旧NISAを放置せず、早めに確認と対応を!

旧NISAの非課税保有期間は、つみたてNISAは20年、一般NISAは5年

旧NISAを放置すると、非課税期間満了時に自動的に課税口座へ移管されます

非課税期間中なら、選択枝が2つ増えます。

ひとつずつ売却する手間はかかりますが、一度手続きを済ませば、新NISAでは非課税期間が無期限になります

私自身は旧NISAの非課税期間の期限は早くて来年ですが、既に状況を確認して、対策を決めました。

課税口座への移管ではなく、大半は売却して新NISAで再購入、一部売却して現金化または新NISAで別の銘柄を購入する予定です。

時間があると思うと先延ばしにしてしまい、そのうちにうっかり忘れてしまうこともあり得るので、期限を待たずにできる時に少しずつ進めようと思います。

せっかくNISAを利用しているのだから、自分できちんと管理して、面倒なことこそ早めに対応、パワーアップした新NISAを全力で活用して、資産形成に役立てたいと思います。

旧NISA分をすっきりさせて気持ち新たに、新しい年を迎えましょう!

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