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不要な銀行口座の解約、事前に準備することと手続きに必要なものは?

預金通帳と印鑑

生活に欠かせない銀行口座。

何年も使っていない預金口座はありませんか?

日本では銀行口座を無料で維持できるので、複数保有する人が多いですが、定期的に見直して、不要な口座は放って置かずに手放すことが大切です。

銀行業界はめまぐるしい変化を遂げているため、しっかりアンテナを張って、時にはトレンドに乗ってみましょう。

実際に複数口座を解約した経験を基に、銀行口座の見直しや不要な口座を解約する意味、口座を解約するための具体的な手続き、事前に準備することや手続きに必要なもの、解約後の気づきなどをまとめました。

銀行口座の見直しと解約

銀行口座を見直し、生活スタイルに合った選択を

何年も使っていない預金口座はありませんか?

日本では銀行口座を無料で維持できるため、複数保有している人が多く、休眠口座を放置している人も少なくありません。

子供の頃に親が作った口座や学生時代に開設した口座なども含めて、長い間取引がされていなかったり、使わなくなった預金口座があれば、気づいた時にきちんと整理しておくべきです。

生活環境が変わった時はもちろん、定期的に銀行口座を見直して、自分の生活スタイルに合った管理体制を整えることが大切です。

個人的には、海外移住から帰国後は使わなくなった口座を解約したり、新たにネットバンクの口座を開設して、実際に使いながらアップデイトすることにしました

休眠口座とは?

休眠口座とは、10年以上取引がない預金口座のことです

10年以上取引のない預金口座は『休眠預金』となります。

政府広報オンラインによると、休眠預金は毎年1,200億円程度発生していました。

こんなにも多くのお金が放置されているとは驚きです。

その休眠預金を社会のために役立てられるように、2018年1月に休眠預金等活用法が施行されました。

休眠預金となったお金は、金融機関から預金保険機構に移管されます。

その後、民間団体を通じて、子ども若者支援、生活困難者支援、地域活性化等支援の3分野において、社会課題の解決に取り組むNPO法人などの民間団体への支援に活用されます。

休眠預金になった後でも、取引のあった金融機関に通帳や届出印、本人確認書類等を持参して手続きをすれば、預金を引き出すことができます

とはいえ、手数料が発生する金融機関もあるようなので、そうなる前に不要な口座はきちんと解約しておくにこしたことはありません。

不要な銀行口座を解約する意味

不要な口座や余分な口座は解約して、自分の生活スタイルに合った銀行口座を選び、大切なお金を快適に管理できる環境を整えることは大切です。

そうは言っても、銀行口座を解約するのは面倒で、つい後回しにしてしまいがち。

何年も放置している人もいるのではないでしょうか。

それでも、一度手続きを済ませれば、あとあと管理がラクになります

銀行口座を解約すると決めたら、銀行に行く前に準備しておくことがあります。

何年も使っていない口座は即解約の手続きをしても支障はありませんが、取引のある口座を解約する場合は、いきなり解約してしまうと後になって困るかもしれないので、予め準備をしてから手続きすることをおすすめします

実はその準備過程が生活のクォリティを上げたり、お金の管理を改善したりする鍵になります

実際に複数の口座を解約した経験を基に、銀行口座の解約するまでの流れをまとめました。

銀行口座を解約するための手続きと必要なもの

Step 1 取引履歴を調べる

銀行口座を解約すると決めたら、最初に取引履歴を調べます

通帳があれば記帳して、直近1年分くらいの取引明細をざっと確認。

給与振込はもちろん、クレジットカードの引き落とし、公共料金や各種サービスの口座振替などに利用していたら、その内容を洗い出してリストアップます

他にも、その口座がなくなって困ることがないか念のため確認します。

何年も取引がない口座なら、そのまま Step 4 に進みます。

Step 2 口座振替やクレジットカードの引落口座を変更する

解約予定の口座を給与振込や口座振替、クレジットカードの引落口座に指定していたら、まずは Step1で作成したリストを見て、そのクレジットカードやサービスが今後も必要かどうか自問自答します

不要なクレジットカード、サブスクや定期購入などのサービスがあれば、これを機に解約

クレジットカードやサービスの整理までできて、一石二鳥です。

今後も利用するクレジットカードやサービスについては振替口座(引落口座)の変更が必要です

アクティブな銀行口座が複数ある場合は、どの口座に変更するかを検討。

日頃管理しにくいと感じていることがあれば、この際管理方法を改善してみてはどうでしょう。

次に、変更したい口座がクレジットカード会社やサービスを提供する企業が指定する引落口座取扱金融機関の対象かどうか確認

ウェブで引落口座取扱金融機関一覧をチェックするか、個別に問い合わせておくと確実です。

そして、ひとつずつ口座変更の手続きをします

変更手続きの対象となる企業数が多いと、けっこう手間がかかるので、時間に余裕を持って迅速に手続きを進めましょう。

Step 3 口座変更が完了するまで待つ

企業によって口座変更の手続きに要する日数は異なります。

経験上、早いと1ヶ月前後で完了しますが、なかには数ヶ月かかる企業も

書面で手続きをする場合は、書類に不備があるとさらに時間がかかるので、注意深く作成します。

対象企業から変更手続き完了のお知らせが届くか、変更後の口座からの引落を確認できれば、手続きは完了

ここまでくれば、あともう少し!

Step 4 銀行で口座解約の手続きをする

最後に銀行で口座解約の手続きをします。

ネット銀行なら全てオンラインで完結しますが、メガバンクや地方銀行などいわゆる従来型の銀行口座を解約するには、窓口に出向く必要があります

解約先の銀行が日常生活圏内にあれば負担は少ないですが、わざわざ足を運ぶとなると腰が重くなりがちです。

でも、思い立ったが吉日、なるべく早く済ませてしまいましょう。

口座を開設した支店以外でも、解約手続きができる金融機関は多いので、事前に問い合わせてアクセスの良い店舗を選びます。

わざわざ銀行に行くのだから、一度で手続きが完了するように、事前に口座解約に必要なものを確認しておきます

銀行口座の解約に必要なもの

  • 通帳
  • キャッシュカード
  • 届出印
  • 本人確認書類
  • 預金残高を入金する口座の通帳または振込口座情報

通帳

発行している場合のみ。

解約手続き完了後は表紙に解約と印字して返却されます

私は一定期間保管して、シュレッダーにかけます。

キャッシュカード

発行している場合のみ。

解約手続き完了後は銀行で破棄されます

届出印

届出印がはっきりわからない場合は、持っている印鑑を全て持参して窓口で確認してもらいます。

紛失した場合は、シャチハタ以外の別の印鑑を持参

本人確認書類を提示して、いったん届出印を変更して、解約手続きに進みます。

本人確認書類

有効期限内の運転免許証、 パスポート、マイナンバーカード( 個人番号カード)など、顔写真のある身分証明書が必要です。 

預金残高を入金する口座の通帳または振込口座情報

預金残高がある場合は、精算されます。

窓口で現金で受け取れる銀行と同一名義の他金融機関口座への振込みで清算される銀行があります

振込で精算される銀行の場合は、振込先の口座の通帳または口座情報が必要です。

金融機関に事前に問い合わせて必要なものを確認しておくと、二度手間を踏まずに済みます。

銀行口座を解約して感じたこと

長年持っていた銀行口座を解約

昨年不要な地方銀行の口座を解約すると決めて準備を進めましたが、実際に解約するまでに時間がかかってしまいました。

ここからはダメな例なので、こうならないように行動するきっかけになれば嬉しいです。

年内に解約する予定で、秋口にはStep 3の引落口座の変更が完了、いつでも解約できる状態だったのに、銀行に行くのが面倒で気づいたら12月。

年末は銀行に行く時間がとれず、年が明けてから手続きを済ませました。

結局、振替口座の変更が完了してから、実際に解約するまで数ヶ月が経過してしまったのです。

もう少し早く完結できたのに反省が残りました。

過去に違うと言われた届出印で合っていた!?

実は帰国後すぐに同行の口座解約の手続きに行きましたが、届出印が違うと言われて、受け付けてもらえませんでした。

印鑑はひとつしか持っていなかったし、海外在住中にわざわざ届出印を変更するはずもなく、「これが届出印です。」と何度も言いましたが、窓口対応者は聞く耳持たず。

本人確認証を持っていなかったので、届出印の変更手続きができず、「解約されず、もう少し持っていていただけませんか。」と言われました。

それから、窓口に行くのが嫌で何年も放置して、年明けに重い腰を上げました。

最初から届出印は紛失したと言って、同じ印鑑を渡すと、行員さんが「この印鑑が届出印のようです。」。

?????

過去の経緯を説明すると、「目視なので違うように見えたのかもしれません。」とごまかされ、支店が違うからなのか謝罪もなし。

不愉快な思いをした上に、不要な口座を何年も持って、2度手間になり、文句のひとつも言いたいところですが、もう解約するからいいかと何も言わずに手続きを済ませました。

でも、一体なんだったんだろうと後味の悪さが残ります。

そんな出来事もあり、恐らく学生時代から持っていた口座でしたが、やっと解約できて晴れ晴れとした気持ちになりました。

それだけでなく、解約するための準備過程で、不要なサービスの解約や引落口座をまとめたりしたことで、これまでより管理しやすくなり、メリットしかありません

そもそも、思い出すと嫌な気持ちになる口座なんて、さっさと手放すべきでした

不要な銀行口座を手放して、管理しやすい環境に!

銀行業界はめまぐるしい変化を遂げ、個人的にもメガバンクや地方銀行、ゆうちょ銀行など従来の銀行から、ネット銀行を利用する機会が増えています。

新しいサービスは最初は抵抗があるかもしれませんが、試してみると、順応するかもしれないし、新しい世界が広がる可能性もあります

私はネットバンクを利用し始めて3年以上が経ち、今は快適に利用しています。

ネットバンクを使ってみたからこそ、そのメリットを実感して、長年維持した地方銀行の口座を解約することができました

複数の銀行口座を使い分けている人もいますが、数が増えると管理に手間がかかります。

本当に必要な口座に絞り、使わなくなった口座を放置せず、速やかに解約の手続きを済ませて、自分のお金を心地良く効率的に管理できる環境を整えたいものです。

銀行口座は生活に欠かせないからこそ、業界の変化にしっかりアンテナを張って、定期的に見直すことが大切です

トレンドを見据えて、不要な口座は手放し、自分の生活スタイルに合った銀行口座を選んで、福を招きましょう!

キャッシュカード
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