
思い出の品は「こんまりメソッド」で片づける順の最後を飾るだけあり、なかなか手強く、時間もエネルギーも必要です。
一度手放してしまうと買い直すことはできないとわかっているから、慎重になってしまい、難易度が高いと感じます。
でも、過去よりも今、そしてこれからを大事にしたいと思い、思い切って保管していた日記や手帳を手放しました。
特に日記は決心するまでに時間がかかりましたが、一度始めてしまうと意外とスムーズに進みました。
これまでの片づけで磨かれた感覚を研ぎ澄まして、後悔しない手帳と日記の片づけについてまとめます。
システム手帳のリフィル、手帳、日記がどっさり!
スケジュール管理には、長年システム手帳を愛用していました。
スケジュールやメモを書き込んだり、旅の記録として使っていたこともあります。
新しい年にカレンダーを替えるような気分で、毎年新しいリフィルを買って、年が変わるとリフィルを取り替えます。
使い終えた前年のスケジュールを書き込んだリフィルをまるごと保管していました。
毎年保管リフィルが増え、システム手帳を買う前に使っていた年毎の手帳、学生時代の日記などを一緒に入れていた大きなフィッツケースはぎっしり詰まっていました。
リフィルの販売中止をきっかけに手帳を片づける
数年前にシステム手帳のリフィルが販売中止になりました。
新しい手帳にしようか、他のメーカーのリフィルを使ってみようかと色々考えましたが、どれもピンと来なかったので、これを機にスケジュール管理の方法を変えることにしました。
そして、リフィルや手帳、日記がぎっしり詰まったフィッツケースを前に、長い間手つかずだった手帳を片づけようと思い立ちました!
ざっと見ると、システム手帳を使う前は年毎の手帳を買って、簡単な日記代わりに使っていたこともありました。
この際、手帳だけでなく、日記の片づけも一緒にやってしまおう!
まず、手帳は全捨て。
保管していたリフィルに全く触れていないことに気づいたからです。
過去のスケジュールを見直す必要はほとんどないし、念のため前年の分だけ置いておけば困ることもないだろうと思いました。
リフィルはそのままシュレッダーにかけられるので楽ですが、古い手帳は本体からバラして、よくこれだけ長い間貯めていたなと感心?しながら、次々とシュレッダーに。
サクサクと進んで気持ちがいいです。
まるで貯まっていた水がさらさら流れていくような快感です。
この調子で日記も片づける
手帳がなくなり、ぎっしり詰まっていたフィッツケースにゆとりができたのを見て、この調子なら日記もスムーズに片づけられそうと俄然やる気が出ました。
基本は全部手放そうと思っていましたが、迷ったときのためにこんな方法で進めました。
- 手放す日記は本体から切り離してシュレッダーにかける
- 残したいページはデータ化する
- これという一冊があれば保管
学生時代の日記や、旅日記、イタリア生活の初期の頃までの日記はさすがにすごいボリュームです。
1冊1冊手に取ると愛着がわいてきて、手帳ほどスイスイ片づきません。
なかには旅先で買ったり、デザインが好きだったり、ノートそのものが気に入っているモノもあります。
ざっと読み返しながら、悩んだことや楽しかったことが思い出され、懐かしい想いに浸るうちに段々と気持ちが吹っ切れてきました。
本当に大切なこと、忘れたくないことは自分の心の中に生き続けると思えたから。
最終的に「この時のこの前向きな気持ちを忘れたくないなあ」と思う頃の日記を一部データ化して、これという1冊だけは残しました。
それもまた時間が経てば、気持ちよく手放せる瞬間が来るように思います。
心の整理ができるまで、無理して手放さなくていい
手放して後悔したらまた買える市販のモノと違って、思い出の品はもう2度と戻ってこないモノばかりです。
無理して手放すと後悔の元。
私は迷ったり、残したいと思ったら無理せず、いったん手元に残しています。
元の場所に戻して、積み重ねるのではなく、目につく場所に置きます。
目につくところにあると、少し時間が経ってふと手放そうかなと思うことが何度もありました。
日記の片づけは心の整理でもあるので、自分の気持ちに向き合って進めました。
過去の自分は心の中に、手放して前へ進もう!
いっぱいだった大きなフィッツケースが空になり、ものすごく気持ちが軽くなりました。
ずっと持ち続けていたずっしりと思い荷物を下ろしたような快感、解放感。
片づけているうちに、過去の自分よりも、今の自分を大切したいと思う気持ちがよりいっそう強くなりました。
何かを手放さなければ、新しいモノは入ってこない。
片づけを終えてから1年以上経ちますが、一度も後悔していません。
思い切って片づけて良かったと思っています。