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長野限定のクイーンルージュ、甘くて爽やかな皮まで美味な赤ぶどう!

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クイーンルージュ

夏から秋にかけて、ぶどうがおいしい季節です。

日本では、品種改良により、粒の大きさや風味などが異なるさまざまな品種が次々に誕生しています。

長野県に数日滞在中、9月下旬頃から旬を迎える、信州生まれの赤いぶどう『クイーンルージュ®』に出会い、その美味しさと食べやすさに感激しました。

クイーンルージュは2021年にデビューしたばかりの新品種。

クイーンルージュについての豆知識や特徴、シャインマスカットとの違いなどを紹介します。

日本では新しいぶどうの品種が次々に誕生

日本は生のまま食べるぶどうがメイン

夏から秋にかけて、ぶどうがおいしい季節です。

日本では、昔から親しまれる小粒のデラウェア、高級感のある大粒のシャインマスカットや巨峰をはじめ、多種多様のぶどうが生産されています。

本来、雨の多い日本の気候はぶどう栽培に向いていませんが、研究者や生産者が品種改良に取り組み、日本の気候に適応し、耐病性を兼ね備えた品種を次々に誕生させました。

世界で生産されるぶどうの7割はワインの原料用ですが、日本では、そのまま食べる生食用が9割を占めています

長野県はぶどうの産地

葡萄収穫量統計
出典:農林水産省Webサイト

ぶどうは全国で広く生産され、2017年の統計によると、日本全体の収穫量は年間17万6,100トンです。

都道府県別の収穫量の1位は山梨県

2位はお隣の長野県

3位に山形県、4位岡山県と続き、この4県で約6割を占めます。

関西で見かけるのは、山梨県産のぶどうが多く、マスカットと言えば、岡山県というイメージが強いので、少し意外な順位です。

長野生まれのオリジナル品種も

フルーツパックに入ったクイーンルージュ

長野県では、さまざまな品種のぶどうが店頭に並び、どれも信州産。

産地が近いからか、大粒でピチピチしたぶどうが関西よりもはるかに安い価格で販売されています

信州では、お馴染みの巨峰をはじめ、種なしで皮ごと食べられる人気のナガノパープル、日本を代表するシャインマスカットなど、さまざまな品種が栽培されています。

なかでも、ナガノパープルとクイーンルージュは長野県生まれのオリジナル品種

ナガノパープルは巨峰とリザマートを交配した黒系ぶどう、クイーンルージュはユニコーンとシャインマスカットを交配した赤系ぶどうです。

どちらも甘くて、種なし、皮ごと食べられるのが売り。

クイーンルージュは赤いツヤツヤの大粒のぶどうで、シャインマスカットよりも高価ですが、その美しさに惹かれて、購入しました。

クイーンルージュ®は長野生まれの赤い宝石

クイーンルージュ®はどんな葡萄?

クイーンルージュは長野県で開発された新品種で、2021年にデビュー

長野県を代表するぶどうの中でも期待の新品種です。

長野県で人気のぶどう3品種、クイーンルージュ、ナガノパープル、シャインマスカットが『ぶどう三姉妹®』としてシリーズ化されていることからも、その期待度の高さがわかります。

海外向けには、『妃紅提』の商標名で輸出されています。

クイーンルージュは長野県内でしか栽培できない上に、県内でもまだまだ収穫量が少なく、量販店でもめったにお目にかかれない品種です。

クイーンルージュはとても希少価値の高い特別なぶどうなのです

クイーンルージュの3つの特徴

クイーンルージュの特徴は大きく3つ。

  • 甘い
  • 皮ごと食べられる
  • 種なし

甘い

シャインマスカットが親品種なので、マスカットのさわやかな香りがあり、シャインマスカットよりも糖度が高く、強い甘さが特徴です

大粒の果実を口に運ぶと、ジュワーッと甘い果汁が口いっぱいに広がります。

皮ごと食べられる

皮がとにかく薄い

シャインマスカットは皮が口に残ることもありますが、クイーンルージュの皮は本当に薄くて、シャキッとしているので食感も良く、違和感なく皮ごと食べられます。

通常は果実を食べる際に捨てられがちなぶどうの皮には、多くの健康に良い成分が詰まっています

皮に多く含まれているポリフェノールやカリウム、食物繊維などによって生活習慣病の予防や美容などの効果に期待できます。

また黒や赤系の皮には、動脈硬化を予防し、目の疲れに効果があるとされるポリフェノールの一種アントシアニンも豊富。

クイーンルージュは皮まで美味しく食べられ、手も汚れず、ぶどうの栄養成分をまるごと吸収できるので、いいことづくしです!

種なし

しかも、クイーンルージュは種がありません

赤色のぶどうは栽培が難しく、種なしで皮ごと食べられる品種は全国でも数えるほどしかありません。

皮をむかなくても、種を出さなくてもいいので、食べやすくて、どんどん手が伸びてしまいます。

クイーンルージュとシャインマスカットの違い

クイーンルージュは赤系のユニコーンとシャインマスカットを交配した、長野県のオリジナル品種です。

クイーンルージュと人気のシャインマスカットを比べてみると、どちらも爽やかなマスカットの香りがする大粒のぶどうで、種なしで皮ごと食べられる共通点があります。

主な違いは色味と甘さ

クイーンルージュはシャインマスカットよりも糖度が高く、甘みが強いです。

クイーンルージュシャインマスカット
色味赤系黄緑系
甘味より強い強い
香りマスカット香マスカット香
皮ごと
種なし
産地長野県のみ全国
デビュー2021年2011年

クイーンルージュは人気品種になる?今後に期待!

さまざまなぶどうが並んでいても、クイーンルージュのつやつやした上品な赤い大きな粒は一際存在感を放ちます。

クイーンルージュは本当に甘くて、みずみずしく、食べやすいので、次々と手が伸びてしまいます。

この赤いクイーンルージュの美味しさと、食べやすさにすっかり虜になってしまった私。

ただ、クイーンルージュはデビューからまだ3年で、現状ではシャインマスカットよりも高価

長野県でしか栽培されていないので、希少価値が高いぶどうです。

レア度や価格の面で、日常的に食べられるフルーツではありませんが、シーズン中にあの贅沢な美味しさをもう一度味わいたいと思わせてくれる品種です。

ぶどうの品種改良は日々進化しています。

クイーンルージュもシャインマスカットのように広く親しまれるぶどうに育つのか、シャインマスカットを超える人気を得るのか、それとも希少価値を高めていくのか・・・

個人的には、クイーンルージュとシャインマスカットが同じ値段で並んでいたら、迷わずクイーンルージュを選ぶと思うので、収穫量が増えて、買いやすくなればいいなと願います。

幼いクイーンルージュが将来ぶどうの女王に君臨するのか!?

今後の展開が楽しみです。