
株主優待とは、企業が株主に割引券や優待券、自社製品やサービスなどを提供する制度です。
コーヒー業界大手のキーコーヒーは自社のコーヒー詰め合わせセットがもらえる人気の株主優待銘柄。
実は、自社商品詰め合わせセットのプレゼント以外にも特典があります。
議決権を行使するともらえる隠れ優待や株主向けの通販サイトで優待割引販売を利用できる特典があるのです。
キーコーヒーの株主優待制度について、優待品の具体的な内容と隠れ優待、優待割引販売、広報誌などの特典をまとめました。
株主優待は企業から株主へのプレゼント
株主優待とは?
株主優待とは、企業が株主に割引券や優待券、自社製品やサービスなどを提供する制度です。
権利付最終日(権利確定日から起算して3営業日前の日)の大引け時点で保有していれば、株主優待を取得することができます。
株主優待を知ったきっかけ
私自身は数年前まで株式投資とは無縁でしたが、家族が株式投資をしていました。
イタリアから一時帰国すると、株を保有している企業から自社商品やサービスの割引クーポンなどが届き、株主優待という制度があることを知りました。
そのうちのひとつがキーコーヒーで、自社のコーヒー詰め合わせセットがもらえる他、同社商品を株主優待割引で購入できる特典があります。
コーヒーの価格が高騰する中、コーヒーのプレゼントや優待割引販売はコーヒー好きにとって有り難い特典です。
キーコーヒー
キーコーヒーは2020年8月に創業100周年を迎えた、レギュラーコーヒーのメーカーです。
創業は大正時代に遡り、1920年8月24日、横浜市中区に、コーヒー商 木村商店が創立され、各国産コーヒー焙煎加工卸と食料品の販売を始めました。
最初のヒット商品はコーヒーシロップです。
1953年に株式会社木村コーヒー店を設立。
続いて、個人商店の大阪支店と京都支店を法人組織化して、株式会社大阪木村コーヒー店を設立しました。
その頃、アフリカ産コーヒーの名品キリマンジャロの日本初輸入や販売、業界の先駆けとなるブルーマウンテンの輸入を実現。
1973年には、インドネシアのトラジャ地方でのコーヒー事業に向け予備調査を始め、5年後の1978年にトアルコ トラジャの製造販売を開始。
トアルコ トラジャは『幻のコーヒー』とも呼ばれるトラジャコーヒーを復活させて生まれた、キーコーヒーを代表するブランドです。
1989年にキーコーヒー株式会社に社名を変更、同時にお馴染みの鍵のマークのブランドロゴを制定しました。
2015年には、イタリアの illycaffe (イリーカッフェ)社と illy ブランド製品の日本国内での独占販売契約を締結して販売を開始。
直近では、2025年7月に京都の名店イノダコーヒーを子会社化しました。
海外のコーヒー農園事業から、コーヒーの製造販売、コーヒー関連事業経営まで、コーヒーに関する総合企業として、世界基準の高い品質と時代の求めるおいしさを常に探究し、コーヒーの持つ可能性を広げ続けています。
キーコーヒーの株主優待の内容
権利確定月 | 3月末日、9月末日 |
単元株数 | 100株 |
優待の内容 | 自社商品詰合せセット |
100株から優待を受けられます。
所有株式数によって優待品の内容が異なります。
キーコーヒーの株主優待の内容
権利確定日の保有株数 | 優待品 |
---|---|
100株以上200株未満 | 1,000円相当 |
200株以上300株未満 | 2,000円相当 |
300株以上1,000株未満 | 3,000円相当 |
1,000株以上 | 5,000円相当 |
優待内容の詳細は、キーコーヒーウェブサイトの株主優待をご確認ください。
詰め合わせセットの内容は毎回違うので、お楽しみ!
株主限定ブレンドコーヒーが贈られることも。
どのカテゴリーでも、コーヒー粉とドリップタイプがセットになっています。
ドリップオンは1997年に発売された、簡易抽出型のコーヒーで、カップにセットして熱湯を注ぐだけで手軽に本格的なコーヒーが楽しめます。
私自身、初めてドリップオンを飲んだのは優待品で、お湯を沸かすだけで手早く香り高いコーヒーが飲めるので、感動した記憶があります。
トラジャブレンドのコーヒーも初めて飲んだのは優待品。
香り高く、柔らかく、コクのある味わいに幸せな気分になり、すっかり気に入りました。
トラジャコーヒーと同じ、インドネシアのスラウェシ島で栽培されるカカオから作られるダリケーのチョコレートとのマリアージュは格別です!
ダリケーのチョコレートについては下記の記事に詳しくまとめています。

キーコーヒーの株主にプラスαの特典
- キーコーヒーネットクラブの優待割引販売
- 議決権を行使するともらえる隠れ優待
- 広報誌が届く
キーコーヒーネットクラブの優待割引販売
キーコーヒーネットクラブは株主向けの通販サイトです。
一般会員向けに販売している商品に加え、さまざまな特典商品を購入することが出来ます。
株主優待品に同梱されている株主向企画商品のチラシには、さまざまなセット商品が優待割引価格で販売されています。
割引率は一律ではなく、時には50 %オフ、それ以上の詰め合わせセットもあります!
定価では高価なコーヒーがお手頃な価格で購入できることも!
私自身もイリーのコーヒーを優待割引で買って、ホクホクした経験があります。
議決権を行使するともらえる隠れ優待
隠れ優待とは、企業から贈呈される株主優待品の中で、制度として公式に含められていないものを指します。
キーコーヒーの場合、議決権を行使すると、ドリップコーヒー3袋がプレゼントされます!
広報誌が届く
他には、同社の広報誌『Coffee Fan』が年4回 (3月、5月、8月、11月)届きます。
また、公式オンラインショップ KEY COFFEE OFFICIAL ONLINE SHOP からの案内が届きます。
イタリアのカッフェ(コーヒー)については、下記の記事に詳しくまとめています。

キーコーヒーの株主優待を受けるための手続き
キーコーヒーの株を購入する
キーコーヒーの株主優待を受けるためには、まず、キーコーヒー(株)の株を100株以上購入します。
証券会社の検索画面から、社名又は各上場銘柄に当てられた数字4桁の証券コードを入力して検索。
キーコーヒーの証券コードは<2594>です。
No.1ネット証券ではじめよう!株デビューするならSBI証券権利付最終日まで保有すると、株主優待のご案内が届く
対象株主 | 発送時期 |
---|---|
3月末日現在の株主 | 5月下旬 |
9月末日現在の株主 | 11月下旬 |
キーコーヒーの株を100株以上購入し、3月末または9月末の権利確定日まで保有すると、株主優待品が自宅に届きます。
株主優待にはメリットとデメリットがある
株主優待はメリットだけではない
ここまでキーコーヒーの株主優待制度について紹介しました。
詰合わせセットの中身は毎回変わるので、コーヒー好きにとってはワクワクする優待品です。
キーコーヒーのコーヒーを愛飲する人にとっては利用価値が高く、すぐにでも欲しくなる人がいるかもしれません。
でも、株式投資にはデメリットもあります。
株主優待目的で株を購入する前に、メリットだけでなく、デメリットも知っておくことが大切です。
株主優待のデメリット
- 資金拘束される
- 株価変動によるリスクがある
資金拘束される
キーコーヒーの株式を購入して、保有するため、購入価格分の資金が拘束されます。
資金に余裕があるかどうか、十分ご検討ください。
価格変動によるリスクがある
株価は日々変動します。
上がることがあれば、下がることもあります。
そのリスクを受け容れられるかどうかも十分ご検討ください。
新しいコーヒーに出会える優待品とプラスαの特典!
キーコーヒーの株主優待は同社のコーヒーを愛飲する人にとっては価値が高いと思います。
100株単位で購入する資金は必要ですが、配当金をもらいながら、コーヒーの詰め合わせセットがもらえたり、同社の商品が株主優待割引で購入できるのは、魅力的ではないでしょうか。
詰め合わせセットのプレゼントと優待割引販売は年2回あり、さまざまなコーヒーを楽しめる上に、日常飲むコーヒーを割引価格で購入できるのでお得感があります。
100株単位で購入する資金があれば、年に2回、配当金とコーヒーのプレゼントをもらいながら保有する楽しみを体験できます。
あいにく、配当利回りは低く、配当金は僅かですが、株主限定ブレンドコーヒーなどコーヒーのプレゼントは充実しています。
日頃からキーコーヒーを愛飲している人はもちろん、コーヒーのある暮らしをする人にとって、新しい味に出会う機会をもらえる、コーヒー好きにとっては嬉しい株主優待です。