
多くの人にとって化粧品は必需品、スキンケアにメイクアップ、日常的に複数の化粧品を使い、個人差はあれ、一年を通すとかなりの量の化粧品を消費しています。
その化粧品を使い終えた後の容器、どうしていますか?
捨てずにリサイクルすれば、地球の未来にバトンを繋げます。
近年サステナビリティに向けた取り組みが広がり、空になった化粧品の容器を回収してリサイクルするブランドが増えています。
化粧品の空容器のリサイクルプログラム参加体験を基に、空容器を回収しているコスメブランドについて、回収対象製品や特典内容、参加方法とリサイクル活動に参加する意味について考えたことをまとめました。
化粧品の容器を『捨てる』から『リサイクル』に

コスメブランドのSDGsの取り組み
これまで、使い終わった化粧品の容器は素材別に分別して捨ててきました。
圧倒的にプラスティック素材が多く、中にはガラス製など不燃ゴミになる容器もあります。
化粧品は消耗品で使用頻度が高いので、地球に優しくないと常々感じていました。
ここ数年SDGsの広がりで、詰め替えができる容器やパッケージを商品化したり、メーカーが容器を回収してリサイクルするなど、サステイナブルな社会の実現に向けて企業が本格的に動き始めました。
コスメカウンターで買物をして、BAさんから「空容器の回収始めました!」と教えてもらうと、消費者としてできることをしたいと思い、対象となる容器は全て捨てずに店舗に持って行って回収してもらっています。
自社製品の空容器を回収してリサイクル
企業が自社製品の空容器を回収する取り組みを始めています。
コスメブランドの回収サービスは他のブランドの製品は対象外で、回収できる製品は限られています。
また、特典を得るには各ブランドの会員登録が必要です。
それでも、捨てればゴミになるものを企業が回収して活用する取り組みはサステナビリティへの大きな一歩です。
使い終えた容器を捨てずに回収してもらうことで、環境問題に貢献できるだけでなく、リサイクルで獲得したポイントを商品と交換できたり、支払いに利用できるなど特典が受けられます。
化粧品の空容器を回収しているブランド
SK-II|ガラスボトルの回収
SK-IIでは、化粧水や乳液、美容液など主要な製品にガラスボトルが使用されています。
スキンケア製品は毎日使用するため、不燃ゴミに出す度にリサイクルする方法はないのか疑問に思っていました。
2020年10月から一部の店舗限定でガラスボトルの回収が始まったことをBAさんに教えてもらい、以後ずっと空ボトルを返却。
当時は空ボトルをトライアルサイズの化粧水に交換してもらえる特典がありました。
2022年10月に全国展開され、ガラスボトルのリサイクルプログラム CHANGEDESTINY for EARTH がスタート。
回収対象 | ガラスボトル |
特 典 | ミラクルドロップ付与 |
リサイクル例 | 新しいガラス製品(SK-IIのボトル含む) |
SK-II会員とSK-II NOWプログラムに登録すると、空ボトル1本につき500ミラクルドロップを付与。
7日間上限3本まで。
貯まったポイントは同ブランドのセレクトされた商品と交換できます。
回収対象製品は、
- フェイシャルトリートメントエッセンス
- フェイシャルトリートメントクリアローション
- ジェノプティクスシリーズ
- スキンパワーシリーズ
- フェイシャルトリートメント オイル
- ステムパワーリッチクリーム
- セルミネーションディープ サージ EX
- LXPアルティメイトパーフェクティングエッセンス
- LXP アルティメイトパーフェクティングアイ クリーム
随時追加されています。
当初はミラクルドロップを貯めると、同ブランドの対象商品と交換または環境団体 Zero Waste Japan (ゼロ・ウェイスト・ジャパン)への寄付の選択でした。
2023年11月1日から、空ボトルを返却すると、ミラクルドロップ付与に加え、SK-II から Zero Waste Japan に100円寄付されるようになりました。
空ボトルを返却する度に寄付されるので、以前よりもスムーズに環境保護活動を支援できる上に、ミラクルドロップを貯めると対象商品と交換できます!
空になった容器のふたやキャップなどプラスチック素材を取り外し、中を洗って店舗に持って行くだけで、リサイクルプログラムに参加できます。
シュウウエムラ|クレンジングオイルのボトル回収
シュウウエムラは2021年5月にベストセラーのクレンジングオイルの空ボトルを回収するリサイクルプログラムを開始。
回収対象 | クレンジングオイルのボトル |
特 典 | リサイクルポイント付与 |
リサイクル例 | 再資源化(クレンジングオイルのボトル含む) |
メンバーシッププログラムに登録すると、ボトルのサイズに応じてリサイクルポイントが付与されます。
450 mLのボトルは150ポイント、150 mLのボトルは50ポイント。
さらに、リサイクル3回毎に50ボーナスポイントがプレゼントされます。
貯まったポイントはポイントギフトとして同ブランドの幅広い商品と交換できます。
このクレンジングオイルのボトルは全てPCRプラスチックが使用され、リサイクル可能。
PCR(ポスト・コンシューマー・リサイクル)プラスチックとは、ペットボトルを含む使用済みプラスチックから作られた再生材料です。
使い終わったボトルがリサイクルされ、新しいボトルに生まれ変わる循環の輪ができれば環境負荷の軽減に繋がります。
クレンジングオイルを使い終わったら、ボトルを水で軽くすすいで、店舗に持って行くだけで、リサイクルプログラムに参加できます。
シュウウエムラはアジアにおける美容業界のサステナビリティをリードするブランドとして、地球環境問題への解決策を見出すために、さまざまな取り組みを行っています。
他ブランドに先駆けて、1983年にレフィル式パッケージを発売。
チークカラー『グローオン』やアイシャドー用パレット、リップスティックなどをリフィル化して、プラスチックの使用を削減しています。
そして、2022年内に目標として定められていた100 %カーボンニュートラルを達成。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることで、地球温暖化対策として世界中で取り組まれています。
また、店舗で購入する際にショッピングバッグ(紙袋)を辞退すると、マイバッグポイント15ポイントが付与されます。
ファンケル|プラスチック容器の回収
ファンケルは2021年7月に空容器を回収するリサイクルプログラムをスタート。
回収対象 | プラスチック容器 |
特 典 | リサイクルポイント付与 |
リサイクル例 | 再資源化(植木鉢など) |
メンバーズサービスに登録すると、容器1個につき、リサイクルポイントが3ポイント付与されます。
1日上限10個まで。
貯まったポイントは、次回購入時以降1ポイント=1円として利用できます。
回収対象製品は、
- マイルドクレンジングオイル
- マイルドクレンジングオイル <ブラック&スムース>
- ピュアモイスト泡洗顔料
- やわ肌ミルク洗顔
- トイロ バランシングドロップ
- エンリッチプラス
- モイストリファイン
- ブライトニング 化粧液・乳液
- 乾燥敏感肌ケア 化粧液・乳液
- アクネケア 化粧液
- メン オールインワン スキンコンディショナー
- クリアアップ ジェルミルク
- ビューティブーケ クレンジングオイル・化粧液・乳液
洗浄不要なので、使い終わったら店舗に持って行くだけでリサイクルプログラムに参加できます。
また、詰め替え用のパッケージの商品化などプラスチック使用量削減に向けた取り組みが行われ、サステナビリティに対する企業努力が伝わります。
レフィルの購入とボトルの回収サービスの利用で、ダブルでプラスチック使用量削減に貢献できます。
2023年4月1日から、全直営店舗でショッピングバッグ(紙袋)の有料化と化粧品業界初のサーキュラーエコノミー(循環型経済)モデルを採用した紙袋の使用を開始しました。
ロクシタン|プラスチック、ガラス、アルミ容器の回収
日本でもいち早く、2019年1月に空容器を回収するグリーンプログラムをスタート。
回収対象 | 容器(プラスチック、ガラス、アルミ) |
特 典 | グリーンポイント付与 |
リサイクル例 | 再資源化 |
クラブオクシタニアポイントプログラムに登録すると、ロクシタンの空容器の回収1回につき、グリーンポイントが50ポイント付与されます。
1日1回まで。
貯まったポイントは、ロクシタン店舗でプレゼントと交換、または公式オンラインショップで500ポイント毎に税込550円として利用できます。
グリーンプログラムは新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、一時停止されましたが、2021年8月に再開。
また、詰め替え用のパッケージの商品化に早くから取り組み、多くの製品にエコレフィルを採用。
さらに、地球環境保全のため、他のブランドに先駆けて、ショッピングバッグ(紙袋)を辞退するとグリーンポイントが付与されましたが、2021年8月18日にロクシタン全店舗でショッピングバッグが有料に。
2025年までに全てのボトルにリサイクルプラスチックを使用するという目標が掲げらるなど、常にサステナビリティに向けた取り組みの一歩先を行くブランドという印象を受けます。

地球の未来のためのアクション、空容器は回収箱へ!
各ブランドのリサイクルプログラムについてまとめていると、ロクシタン以外のブランドは2020年以降、つまりこの数年の間に回収サービスを開始したことに気づきました。
企業の取り組みがさらに進むように、私たち消費者はリサイクルプログラムに積極的に参加して、循環の輪を広げていくことが大切です。
そうすれば、より多くのブランドが、より多くの製品の空容器を回収してくれるようになるはず。
最近はネットショップの利用が増え、コスメカウンターに足を運ぶ機会が減っていますが、回収は普段利用している店舗でなくても大丈夫。
使用しているコスメの容器が回収対象なら、捨てる前に『リサイクルに出せばサステナビリティに貢献できる』ことを意識してみませんか?
回収対象の容器が空になったら、捨てずに取っておき、各ブランドの店舗の近くに出かける時に持って行って、返却するだけです。
空になった容器は捨てずに回収箱へ
たとえ小さなコトでも、これが当たり前になれば、地球の未来にバトンを繋げます。
日常生活に地球に優しいアクションを積極的に取り入れ、継続しましょう!