
地球温暖化の影響で酷暑に見舞われる日本の夏。
日傘は美容のために女性が差す時代から、熱中症予防や暑さ対策など健康のために老若男女が使う時代に変わりつつあります。
サマーシールド®は東レが開発した特殊三層ラミネート構造による優れた遮熱体感効果、高い遮光性、UVカット性を兼ね備えたファブリック。
実際にサマーシールド®を使った傘を差すと、その効果をしっかり体感でき、日陰を連れて歩いている感覚に。
サマーシールド®の日傘を日常使いする体験を基に、サマーシールド®の特長、種類、サマーシールド®を使った傘を販売するブランド、どこに売っているのかなどをまとめました。
日陰と一緒に歩ける、サマーシールド®の日傘
東レのサマーシールド®を使った日傘に衝撃
酷暑の2024年夏、ずっと日傘を持つのが嫌だった私がついに日傘デビュー。
すっかり日傘の効果に納得し、外出時は手放せなくなりました。
日傘を差すと、太陽光をしっかり遮り、体感温度が低く感じられ、外出時のしんどさが軽減されるのを体感できるからです。
暑さが和らぎ、日陰と一緒に歩いているような感覚。
私が愛用する日傘には、東レが開発した遮光率や遮熱効果、UVカット率にも優れている、サマーシールド®という多機能生地が使われているのです。
サマーシールド®は特殊ラミネート構造の生地

サマーシールド®はポリエステル加工糸とPETボトルリサイクルで作られた糸を使用した特殊軽量高密織物に、東レが開発した特殊加工を施した生地です。
特殊三層ラミネート構造による優れた遮熱体感効果、高い遮光性、UVカット性を兼ね備えています。
第1層はポリエステルで、傘の生地に当たり、雨を弾き、日光をある程度遮断します。
第2層は白色の酸化チタンが含有され、赤外線を防ぎます。
第3層は傘の内側に当たる、カーボンブラックが含有された黒いフィルムで、紫外線を防ぎ、最後まで浸透してきた赤外線を吸収します。
この特殊三層ラミネート構造が遮熱性、遮光性、UVカット性を同時に実現し、傘の中の人を完全に守り、真夏の炎天下の熱中症リスクを低減します。
2011年の夏に、サマーシールド®を使った日傘を試験販売。
2012年から本格的に開発、販売を開始しました。
10年以上も前から販売されていたのです!
サマーシールド®は遮光遮熱性シートとして、日傘の他にパラソル、帽子、テントなどに用いられています。
サマーシールド®LII(エルツー)とは?

サマーシールド®はリリース後も改良され、進化しています。
私が購入した日傘にはサマーシールド®LIIが使われています。
従来のサマーシールド®Li(エルアイ)と比べて、機能はそのままで約10 %軽量化。
本当に軽くて、持ちやすいので、軽い日傘を探している人におすすめです。
サマーシールド®を使った日傘の6つの特長
- 遮熱
- 遮光
- UVカット
- 防水
- 軽い
- エコ
遮熱
遮熱とは、光を反射させて、温度の上昇を防ぐことです。
サマーシールド®には顔に陰ができるほどの日陰効果があり、体感温度を4 ℃以上下げてくれます。
遮光
遮光は目に見える可視光線を遮ること。
サマーシールド®は太陽光を特殊三層ラミネート構造で反射します。
傘の裏面に施された黒いフィルムは熱を吸収するだけでなく、地表からの紫外線の反射も防止。
傘の内側が黒いのは、こんな秘密があるのです。
遮光効果はなんと、99.99 %以上!
UVカット
UVとは目に見えない紫外線 (ultraviolet) のことで、皮膚や眼に有害です。
サマーシールド®は地表に降り注ぐUVを99 %以上カットして、眼や肌を守ってくれます。
防水
サマーシールド®は防水性があり、雨にも使えます。
晴雨兼用傘1本で、突然の雨にも備えられます。
軽い
サマーシールド®はポリエステル繊維を使用しているため、これだけ高機能なのに驚く程の軽さ。
進化したサマーシールド®LIIはさらに軽量化を実現。
傘の大きさや骨構造、ジャンプ式か手開き式かなどで重さは違いますが、生地が軽く、傘が軽量化されるのは大きなメリットです。
エコ
サマーシールド®は環境問題に配慮した高品質なリサイクル繊維を使用。
国内で回収されたペットボトルが原料なのです!
回収ペットボトルから東レの繊維製造技術によって、高品質で高機能な糸が作られます。
回収ペットボトルがこんなふうに私たちの暮らしに役立つ製品に生まれ変わっていることを知り、企業のSDGsへの取り組みが確実に広がっていることを実感します。
サマーシールド®の日傘を製造しているのは?
東レのサマーシールド®は素材
東レが開発した多機能生地サマーシールド®の日傘の効果がスゴイことはわかっても、東レが日傘を製造しているわけではありません。
東レはサマーシールド®を素材として日傘メーカーに提供しています。
どのメーカーがサマーシールド®を使っているかがわかれば、どこで売っているのか探すヒントになりそうです。
AURORA (オーロラ)が展開するブランド
私が購入した日傘の製造販売元はオーロラ株式会社です。
オーロラは1896年に洋傘と和装のショールの製造卸売業として創業。
2011年に東レと提携し、東レサマーシールド遮光・遮熱UV日傘の販売を開始しました。
オーロラはオリジナルブランドとライセンスブランドを展開しています。
サマーシールド®の日傘を取り扱うオリジナルブランドは、
- Beaurance (ビューランス)
- Blao(ブラオ)
ライセンスブランドでサマーシールド®の傘を展開しているのは、
- agnes b. (アニエスベー)
- Aquascutum (アクアスキュータム)
- JILL STUART(ジル・スチュアート)
- NINA RICCI (ニナ・リッチ)
- ANTEPRIMA (アンテプリマ)
この中から、自分に合った1本を探してみてください!
COKAGE+ (コカゲプラス)
COKAGE+
2022年、東レサマーシールドⅡを使用した最高水準の日傘 COKAGE+® を発売しました。
2024年にSNSにてサマーシールド生地を使用した日傘が話題となり、『マツコの知らない世界』でも紹介されました。
同年、傘の累計販売数は2億本を超え、なかでも COKAGE+ は累計販売数6万本を突破した注目のブランドです。
COKAGE+ には折りたたみ傘3種、長傘1種の4タイプあります。
折りたたみ傘は、
- ワンタッチで開くジャンプ式
- コンパクトな3段
- 2wayで持ち運べる2段
さらに、2025年、『新しい木陰で 涼しさに踏み出す』というコンセプトの新シリーズ COKAGE+ ACTIVE (コカゲプラス アクティブ)が誕生。
折りたたみ傘2タイプは、
- 耐風機能を備えた3段
- コンパクトな5段
カラー展開も豊富で、好みやライフスタイルに合わせて選べます。
世界最大級の傘専門店【Waterfront Official Shop】
hands+ (ハンズプラス)
ハンズは生活文化の創造の実現に向けて、暮らしに根ざした日用品をはじめ、文具、コスメ、ギフト雑貨などを販売するショップです。
2022年10月に、社名が東急ハンズからハンズに変更されました。
ハンズは2019年に東レのサマーシールド®を使った hands+ の男性用日傘を発売。
現在は折りたたみ傘5種類を展開しています。
なかでも、サマーシールドLII®を使った、hands+ の2モデルは、耐水圧20,000 mm以上、遮光率100 %、紫外線遮蔽率100 %で、雨、風、日差しに対応します。
風にあおられても壊れにくい耐風構造が採用されています。
まさに、全ての天候に対応できる傘です!
その他ブランド
- DUNLOP (ダンロップ)
サマーシールド®はスポーツブランドでも採用されています。
株式会社HCSが取り扱うダンロップやゴルフブランドからはゴルフ用の大きなサイズの傘が販売されています。
サマーシールド®を使用した日傘はどこに売ってる?
実店舗
実際に日傘を手に取って選びたいなら実店舗へ。
オーロラが展開するブランドの日傘は百貨店で販売されています。
私は何も知らずにデパートに行き、たまたま選んだ日傘にサマーシールド®が使われていました。
サマーシールド®の日傘を探すなら、売場で1本1本手に取って、サマーシールド®LIIのタグをチェックしたり、店員さんに聞いてみたりしましょう。
他には、COKAGE+ を展開するWaterfrontの直営店が東京の自由が丘にあります。
全国にあるハンズの店舗でも販売されています。
各ブランドの公式オンラインストア
- オーロラ オンラインストア
- Waterfront Official Shop
- ハンズネットストア
日傘に使い慣れていたり、欲しい日傘が決まっていたり、買いに出るのが面倒だったりするなら、ネットショッピングが便利。
日傘メーカーのオーロラの公式オンラインストアでは、同社が製造するさまざまなブランドの傘が販売されています。
COKAGE+ のメーカーが運営する Waterfront Official Shop
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも販売されています。
フリマアプリ
新品にこだわらなければ、フリマアプリで探すという手もあります。
メルカリでサマーシールドを使った日傘を検索!すると、さまざまなブランドや種類の商品が表示されます。
ひとつひとつ商品の詳細や状態を確認する必要がありますが、選択肢が大きく増えます。
圧倒的に中古品が多いですが、なかには新品や未使用品もあり、リーゾナブルにサマーシールド®の日傘を手に入れられるかもしれません!
オンラインストアは品薄!?
オンラインストアを覗いてみると、サマーシールド®を使った日傘は人気があるようで、2024年夏は売り切れが続出。
そうなると、欲しくても買えなくなってしまいます。
2025年もまだ本格的なシーズンが来ていないうちから、売り切れの商品も。
特に、コカゲプラスについては、随時先行予約品が追加されてはいるものの、再入荷の度に完売、品薄状態が続いているようです。
なので、思い立ったが吉日!
サマーシールドの日傘を使ってみようかなと思ったら、早めにチェックを!
サマーシールド®の日傘で万全の暑さ対策を!
サマーシールド®を使った日傘は暑さ対策に最強のアイテムです。
今後も夏はどんどん暑く、長くなる気配。
これまで日傘を使ったことがなくても、今からでも遅くありません!
さまざまなブランドからサマーシールド®の日傘が販売され、長傘、折りたたみ、プチパラ、J字型ハンドル、コンパクトなど使う人の好みに合わせて選べます。
自分の好きな日傘を見つけて、暑さに備えましょう。
日傘は夏の間毎日のように使う相棒。
お気に入りの日傘を持っていると気分が上がるし、夏の外出の負担を和らげてくれます。
サマーシールド®を使った日傘で暑さや有害な紫外線から体を守って、酷暑を元気に乗り切りましょう!