
役目を終えた洋服や化粧品、どうしていますか?
衣料品を回収してリユース・リサイクルする活動に、メーカー、デパート、スーパーなどさまざまな企業や自治体が取り組んでいます。
洋服を捨てずにリユースやリサイクルするのは、地球に優しいアクションのひとつです。
衣料品以外にも、靴やバッグなどの雑貨やコスメの空容器、生活に必要なアイテムの回収サービスも確実に増えています。
高島屋が Depart de Loop 回収キャンペーンをスタートしたと知り、内容や回収対象アイテム、開催時期、特典、参加方法、回収された衣料品やコスメはどのようにリユース・リサイクルされるのかなどをまとめました。
高島屋の Depart de Loop 回収キャンペーンとは?
Depart de Loop (デパート デ ループ)とは?
Depart de Loop(デパート デ ループ)は、高島屋グループが循環型社会の実現を目指し、2021年にスタートしたプロジェクトです。
プロジェクト名には、『新しい生活サイクルへの出発』という意味が込められているそう。
サステナブルな取り組みを進めていく中で、最初に衣料品の回収を開始。
パートナー企業のリサイクルシステムを活用し、新たな服やモノにリサイクルします。
まだ使用できる衣料品は寄付やリユースを行うなど、可能な限り再利用。
衣料品からスタートした取り組みは、コスメや羽毛ふとんなど暮らしに必要なアイテムにも広がっています。
販売
↗ ↘
再生 ← 回収
この循環が当たり前になる社会に変えるための取り組みなのです。
Depart de Loop 回収キャンペーンがスタート
Depart de Loop では、年間を通して衣料品、コスメ、羽毛ふとん、期間限定でデニム、カシミヤの回収を各店の売場で行っています。
2025年春、上記アイテムの回収BOXを1ヶ所に集約して展開するキャンペーンを初めて実施。
4月上旬から下旬にかけて、全国の高島屋12店舗で開催されました。
キャンペーン期間中は、回収アイテム数に応じて、高島屋各店舗で使える『お買物クーポン500円分』がプレゼントされます。
Depart de Loop 回収キャンペーンの特徴
- 衣料品、コスメ、羽毛ふとんが対象
- ブランドを問わず回収
- 1点につき、お買物クーポン500円分に交換
- 回収点数は制限なし、お買物クーポンは1人4枚まで
衣料品、コスメ、羽毛ふとんが対象
役目を終えた衣料品やコスメ、羽毛ふとんが回収対象です。
さまざまな企業の取り組みにより、洋服の回収は選択肢が沢山ありますが、化粧品もまとめて回収するサービスはあまりないのではないでしょうか。
衣料品
衣料品は穴があいていたり、破れていたり、軽いシミなどがあっても回収可能。
制服類や下着類、着物、帯など回収対象外のアイテムがあります。
また、鞄や靴などの雑貨は回収対象外。
回収キャンペーンに持ち込む衣料品は事前に洗濯(クリーニング)しておきます。
コスメ
コスメは役目を終えたメイク用品とプラマーク付きの空容器が回収対象です。
私自身はブランドが実施する空容器の回収サービスを積極的に利用していますが、メイク用品自体を回収するサービスは他に知りません。
使い切れなかったメイク用品は捨てるしかなかったので、回収してもらえるのならぜひ利用したいと思いました。
メイク用品はアイテムによって回収対象になるモノとならないモノがあります。
せっかく持って行ったのに回収してもらえなかったなんてことにならないよう、事前に確認しておきましょう。
回収対象メイク用品
- 口紅(リップグロス・リップクリームは対象外)
- アイシャドウ・アイブロウ・粉おしろい・ファンデーション(パウダータイプのみ)
- アイライナー(ペンシルタイプのみ)
- チーク・ハイライト(パウダータイプ・練りタイプのみ)
化粧品の空容器はプラスチック素材のみ回収可能で、洗浄した状態で店頭に持ち込みます。
回収されたメイク用品は素材や色ごとに選別され、原料としてアップサイクル、クレヨンやキャンドルに生まれ変わって販売されます。
これまで捨てるしかなかった、使い切れなかったメイク用品からクレヨンやキャンドルが作られると具体的にイメージできるのはアクションを起こすモチベーションにも繋がります。
空容器はセメント原料などの環境資源にリサイクルされます。
羽毛ふとん
羽毛ふとんも回収対象ですが、中わたが羽毛以外のふとんやダウン率が50 %未満のフェザー(羽根)ふとん、肌掛ふとんは回収されません。
また、羽毛ふとん以外の寝具類は回収対象外です。
ブランドを問わず回収
衣料品、コスメ、羽毛ふとんの回収対象アイテムは、ブランドを問わず回収してもらえます。
役目を終えた衣料品やコスメを一気に手放せるので、家の中も心もすっきりするはず。
1点につき、お買物クーポン500円分に交換
回収アイテム1点につき、高島屋の各店舗で使えるお買物クーポン500円分がプレゼントされます。
クーポンの有効期限まで2ヶ月近い期間があるので、洋服はもちろん幅広い買物に、計画的に利用できるのがメリットです。
レシート1枚につき、税込5,000円の買物ごとに1枚利用できます。
商品券や金券類、食料品、インターナショナルブティックス・宝飾品ブランド、特価品は対象外。
また、喫茶・レストランや専門店など、一部利用できない商品やサービス、売場があるので、販売員さんに確認を。
回収点数は制限なし、お買物クーポンは1人4枚まで
キャンペーン期間中、対象アイテムを何点でも回収してもらえます。
ただし、お買物クーポンは1人最大4枚まで。
お買物クーポンは開催店舗につき計6.5万枚発行され、先着順で無くなり次第終了。
開催期間中でも、最終日などに行くともらえない可能性も?
お買物クーポンを確実にゲットするためには、早めに行くのが良さそうです。
つまり、役目を終えた洋服、コスメ、羽毛ふとんを持参すると、最大で合計2,000円分のお買物クーポンがもらえます。
Depart de Loop に関心を持った5つの理由
- 洋服とコスメをまとめて手放せる
- ブランドを問わず回収してもらえる
- 定期的にワードローブをメンテナンスできる
- 地球に優しいアクション
- お買物クーポンで欲しいモノをおトクに購入できる
洋服とコスメをまとめて手放せる
Depart de Loop は衣料品だけでなく、コスメや羽毛ふとんも回収対象です。
私の場合、コスメの空容器は回収サービスを実施しているブランドに直接返却しますが、それは数多くあるコスメのうちの限られたブランドやアイテム。
また、メイクアップ製品はできるだけ最後まで使うように意識していますが、それでも使い切れないこともあります。
なので、普段は捨てるしかない使い切れなかったメイク用品やプラスチックゴミとして捨てている空容器を衣料品と一緒に回収してもらえるなら、利用価値があると思いました。
コスメブランドの空容器回収サービスについては、下記の記事に詳しくまとめています。

化粧品の片付けについては、下記の記事に詳しくまとめています。

ブランドを問わず回収してもらえる
衣料品やコスメを回収してリサイクル・リユースする活動に、メーカー、デパート、スーパーなどさまざまな企業や自治体が取り組んでいます。
ただ、メーカー主催の回収サービスは回収対象が自社ブランドに限定されているケースが多いです。
そうなると、他のブランドのアイテムは別の回収サービスを利用することになるので、2度手間になるデメリットがあります。
その点、ブランドを問わず回収してもらえるサービスはラクに一気に不要になったモノを手放せます。
大丸・松坂屋のECOFFキャンペーンもブランドを問わず回収しています!
エコフについては、下記の記事に詳しくまとめています。

定期的にワードローブをメンテナンスできる
洋服は一度片づけたら、終わりではありません。
自分に合った手放し方を見つけて自分らしいワードローブが作れたら、次は定期的にメンテナンスする習慣をつくることが大切です。
そうわかっていても、億劫になってつい先延ばしにしてしまうことも・・・
私自身は今のところ、年に2回大丸のエコフキャンペーンを利用。
ちょうど衣替えの時期に開催されるので、定期的にメンテンナンスする機会を作ってくれます。
季節の変わり目にワードローブを一通りチェックして、これからのシーズンに着る洋服と来シーズンも着たいと思う洋服だけ残して、それ以外は手放します。
あまり着ていない、状態が良い一部の洋服はメルカリに出品しますが、ほとんどはエコフで回収してもらっています。
シーズン前にざっとワードローブをチェックする習慣が身に付いて、衝動買いや似たような服を買って後悔することがなくなり、今自分が欲しい服を厳選して、賢く買物できるようになりました。
結果として、買うよりも手放す数のほうが多いので、年々ワードロープが厳選され、スリム化しています。
高島屋の Depart de Loop 回収キャンペーンはスタートしたばかりで、今後の開催時期や頻度は不明ですが、定期的に開催されるなら選択枝のひとつなりそうです。
洋服の片づけについては、下記の記事にまとめています。

洋服をすっきり収納できる MAWA ハンガーについては、下記の記事に詳しくまとめています。

地球に優しいアクション
SDGsの広がりで、衣料品やコスメ、寝具など、生活に欠かせないアイテムの回収サービスに取り組むブランドや企業が増えています。
特に、洋服は捨てるのではなく、リユースやリサイクルするという考え方が少しずつ浸透しているように感じます。
それがもっと当たり前になるよう、ひとりひとりが意識してアクションを起こすことが重要です。
個人がフリマに出品するのも一つの手段ですが、企業の取り組みに乗っかれば、ラクに地球に優しいアクションを起こせます。
洋服は毎日着るものだし、化粧品は毎日消費するので、一度きりではなく、継続してこそ意義があります。
なので、自分がラクに続けられる手段を選ぶことが大切です。
お買物クーポンで欲しいモノをおトクに購入できる
高島屋のお買物クーポンは一部利用対象外の売場やブランドがあるとはいえ、各店舗で幅広い商品の購入に利用できます。
また、お買物クーポンの利用期間が2ヶ月程あるので、慌てなくても自分が本当に欲しいモノを買う時に使えます。
洋服や化粧品の空容器を回収して、リサイクル・リユースする活動はさまざまな企業や自治体が取り組んでいます。
メーカーは自社ブランドの商品の購入に使えるクーポン、デパートやスーパー等小売店は各店舗で使えるクーポンとの交換など、特典付のサービスを実施する企業もあります。
ただ、メーカー主催の回収サービスは回収対象が自社製品のみだったり、自社が展開するブランドでの買物のみに利用できるクーポンだったり、制限が付きます。
いつも同じブランドで買物する人にはメーカーの回収サービスが一番おトク感がありそうですが、そうでない人にとっては、高島屋のお買物クーポンは幅広い商品の購入に利用できるので、活用度が高いと感じます。
Depart de Loop はラクにおトクに洋服とコスメをリユース・リサイクルする選択肢に!
高島屋の Depart de Loop 回収キャンペーンは、洋服だけでなく、コスメの空容器やメイク用品もまとめて回収してくれるのが特徴。
さまざまな回収サービスがある中、実施する企業によって、対象アイテムやブランド限定、ブランドを問わず、開催頻度、特典の内容など詳細が異なります。
私自身は自分のできる範囲でサステナブルアクションを心がけて、洋服やバッグ、靴などは大丸・松坂屋のエコフキャンペーン、コスメ用品の空容器はブランドの回収サービスを継続的に利用しています。
2025年春、京都では高島屋より一足先に大丸のエコフが開催されました。
なので、すでに衣料品をエコフに持ち込んだばかりで、予定も合わなかったので、今回は高島屋の回収キャンペーンに参加できませんでしたが、選択枝がひとつ増えたのはポジティブだと感じます。
自分に合ったサービスを見つけて、自然体でライフスタイルに取り込めれば、ラクにおトクにサステナブルアクションができます。
3大デパートのひとつの高島屋が回収キャンペーンを始めたことで、これまで関心の無かった人が参加するようになれば、地球に優しいアクションの輪が大きくなります。
まだ自分に合った手放し方を見つけられていないけれど、高島屋にアクセスできたり、ショッピングしたりするという方は、一度試してみる価値があると思います。
洋服やコスメは捨てるのではなく、リユースやリサイクルする
これが当たり前になれば、サステナブルな未来の実現に向けて一歩前進できるのではないでしょうか。
自分のワードロープが洗練され、コスメが整理され、エコに繋がり、賢くお得にショッピングができて、良いこと尽くしです!